スクイーズ篇 二門

□バスタイム1
1ページ/1ページ

 ちよとスクイーズとレインがトリスタンにて雑談をしている。
 四人席でちよとレイン、スクイーズが向こう側に座っている。
 ウェイトレスが運んできたパフェはちよに、珈琲ゼリーはスクイーズ、アップルパイはレインに運ばれる。ウェイトレスが去ったのを確認して、ちよはパフェと珈琲ゼリーを取り替える。
 それぞれ写真を撮った後に、お互いのを食べあう。それをするのはちよとレインの二人で、スクイーズは眺めるだけで静かにパフェを楽しむ。
「セミさん、口開けて」
「……ん」
 向こう側のお隣はにやにやと見てくる。
 見ないふりをする。
「あんたたちってほとんど寝食一緒なら風呂も一緒だったりするの?」
「しません」
 スクイーズはぴしゃりと否定する。
 ちよはうーんと唸った後に呟く。
「任務でそうしないといけないなら……」
「ちょ、ちょっと!ちよ!こら!」
「調べるのにキスされるよりはマシかなって」
「…………ちよの価値観が謎だわ……。そんな任務があったら絶対させないから」
「じゃあ、優先的にちよに任務の通達しよ」
「レイン?まだ名前の由来は知りたくないですよね?」
「私もまだちよの監視する合成人間の交代はしたくないわねえ」
にこにこと怒るがレインも負けずと切り札を見せる。
「セミさん相手なら、…………………………大丈夫、だし?………でしょ?」
「私が大丈夫じゃないわ!」
「大丈夫よ、責任はとるでしょ」
「レインの支払いだけ、別にしますね」
「人気デザイナーの癖にどけちだわ」
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ