FGO編
□『エルキドゥを召喚』
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『造られた人間』
01.奇妙な少女
その少女には話しかけようにも気が付けば姿を捉える前に姿を消してしまう。少女のことを考えても何故かすぐに別のことに意識が向いてしまう。何か不思議な術を掛けられているかと思うほどに気にしてしまう。
気にすればするほど別のことを考えてしまう。
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02.まずは君の名を知ることから
彼女本人は教えてくれない。教える以前に話してくれさえもしない。
昨日はフォー・スティックスに相談したが、彼女の質問から毎日追いかけているせいもあると思うが最初に名前を教えてくれれば他の職員と同じようにそのほかに紛れる程度の関心しか抱かなかったはずだ。
名前だけでもいいから話してほしい。
切実に思いながらエルキドゥは今日も少女を探す。
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03.モラトリアム ディシプリン
「手伝ってくれるのは嬉しいのだけど、戦闘訓練に行かなくていいの?」
職員の一人であるイリスはやや呆れた様子で椅子を渡した。エルキドゥからの申し出は実際のところ手伝える領域はないのは分かり切っているのだろうが、押し返すことはない。
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4.なんでも出来てたとして、何もかもは出来ない
その人は社交的で、能力も高く、とても素直な人だった。