冷徹強盗と医大生


□実は犯罪者
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「おはようお嬢さん。」


お兄さんが挙げた方の手にはウィスキー、
父さんの寝酒用だけどあれたしか鍵つきの棚に入ってたはず。


「怪我の手当てまでしてくれた上に武器を直してくれるなんて随分優しいんだな。」


色っぽい声で喋るお兄さんの手には銃、ふわふわのフードがついた厚手のコートに特徴的なゴーグル。

やっとわかった、
前世で友人が好きだった俳優さん、こっちが引くぐらいのテンションで迫ってきたからよく覚えている。

目の前でくつろいでいるお兄さんは【キャプテン・コールド】こと【レナード・スナート】さん、


うん、つまり僕は至上最悪の強盗犯を手当てした上に匿ったって事はよく理解できた。
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