小説
□水割り
1ページ/7ページ
1
詩織ちゃん目線
全ては、私の感情だった
とてもふわふわしていた
夢のようで現実
そんなかんじ
お酒を飲んで、大好きな彼女と
照れずに深くキスをしあったり
抱き合ってゴロゴロしたり
ちょっと、本音を言ってみちゃったりして
そのたびにお酒がすすみ、身体が火照る
「しお、あのね」
抱き寄せられる腕に力が入る
耳元に聞きなれない言葉が
瞬間
目がくらみ、意識が飛ぶ
目覚めても、夢だったのかなんなのかわからなかった
ただ、隣で眠る夏菜子の呼吸を感じたら
そんなことどうでもいいかな、って思って
家を出た
眠る夏菜子に
気持ちを込めたキスをして