ONE PIECE
□入れ替わり
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ハルが目を覚ますと、目の前にはサンジの寝顔があり、驚きのあまりにサンジをベッドから突き飛ばしてしまった。
「いッ!!」
ベッドから落ちてしまったサンジは、痛みで目を覚まし、その騒がしさからゾロまで目を覚ましてしまった。
「うっせーぞ、朝からなんの騒ぎだ」
「な、なんで二人が女部屋に!?」
ここは女部屋であり、サンジとゾロが女部屋にいることに驚いていると、二人は首を傾げている。
「なんでって、男部屋何だから当たり前だろ」
「ルフィ、お前寝ぼけてんじゃねェのか?」
自分のことをルフィと呼ぶサンジを不思議に思い、部屋の中をキョロキョロと見回すが、ルフィの姿は何処にもなく、もしかしてと嫌な予感が頭を過り洗面所へといく。
そして、鏡に映ったのはルフィの姿であり、嫌な予感は的中したのだ。
「う、そ……」
自分の頬を引っ張ってみるが、ゴムのため伸びるだけだ。
「そうだ!! 私の体」
自分の体はどうなっているのか気になり、慌てて女部屋へと向かいドアを勢いよく開ける。
どうやら運よくナミとロビンはダイニングへ行ったのか姿はなく、ベッドでは自分が眠っていた。
その体を揺すり起こすと、ようやく目を覚ました自分が伸びをしながら起き上がった。
「ふぁ〜……あれ? なんでおれがいるんだ?」
「やっぱりルフィなのね!?」
「何言ってんだ、お前? お前がおれの体なんだからお前がルフィだろ? あれ? でもおれもルフィだし……どうなってんだ?」
「私はハルよ!!」
「ああ!! ハルか!で、何でおれになってんだ?」
ルフィも、何故こうなっているのかわからないらしく、ハルはルフィの腕を掴むとチョッパーの元へと向かう。
「チョッパー!!」
「ルフィにハルじゃねェか、どうしたんだ?」
「それがね――」
「ハルがおれになっておれがおれなんだ!!」
「ルフィは少し黙っててッ!!」
ルフィが話すとややこしくなりそうだったため黙らせた後、チョッパーに事情を説明する。