ONE PIECE
□麦わら海賊団の船長は私だ
1ページ/11ページ
「ん〜!朝の空気はやっぱり美味しい!」
朝、私は起きてすぐに甲板へと出ると背伸びをし、朝の空気を吸うのが日課となっている。
そのあと、私は誰よりも早くダイニングキッチンへと入ると、暖かいココアを淹れ見張り台へと登っていく。
「あ、やっぱり寝てる……。ルフィ!ルフィ起きて!」
今目の前で眠っているこの男、モンキー・D・ルフィは私のクルーの一人であり戦闘員だ。
宴が大好きで、麦わら海賊団一の大食らいだが、仲間思いで、仲間のためなら死すらも恐れないカッコイイ一面もあり皆が彼に惹かれてしまう。
ゴムゴムの実の能力者であり、筋肉はもちろん、内臓や器官、骨など、全身を自在に伸縮させられるゴム人間のため、大砲などは簡単に弾き返してしまう。
「んあ?飯の時間か?」
「違うわよ、それより見張り番が眠ってどうするのよ!」
「わりィわりィ、見張りって暇だからさァ」
「暇って……」
見張り台が暇だからと寝てしまっては何かあったとき遅いというのに、ルフィにはわかっていないのだろうか。
「それってココアか?」
「あ、うん。どうぞ」
私が手にしたココアをルフィの前へと差し出すと、ルフィはニカッと笑みを浮かべながらありがとな、と言いココアを私の手から受けとった。
ゴクゴクと音を鳴らしながら飲んでしまうと、私は空になったカップを持ち下へと降りるとダイニングキッチンへと再び戻る。
ダイニングからは音が聞こえ、どうやらサンジくんが起き朝食の準備を始めているようだ。
「サンジくんおはよう」
「おはよう、今日も見張り台へ差し入れかい?」
「うん、夜と朝は冷えるからね」
「流石船長だ!カップはおれが洗っておくからハルちゃんは休んでてくれ」
「うん、ありがとう」
彼の名はサンジ、この船のクルーでありコックだ。
彼の料理は誰の舌をも満足させてしまうほどの腕前で、私は勿論クルー全員サンジくんの料理を楽しみにしている。
コックの命である手を傷つけないように、戦闘では足技で戦うのだが、その蹴りの威力は常人を越えている。
ただ1つ困ったこともあり、サンジくんは女性好きということもあり、行く先々で女性を口説いてしまう。