ナンバカ

□Japanese○○!!
1ページ/5ページ



ここ、5舎の演習場では、今日も5舎8房の皆が鍛練をしていたのだが、何故かそこに、いつもはいない4人の姿があった。



「ここがロックくんが鍛練したってばしょなんだね!!」

「ああ」

「ほんとにここ刑務所かよ」

「おっ!リャン達走ってるぞ」



見学に来ました感満載の4人は、初めて来る5舎に興味津々だ。

そんな4人がキョロキョロと辺りを見回していると、少し離れた場所に5舎の看守の姿を発見する。



「5舎の看守さ〜ん!」 

「あっ!おいニコ、何声かけてんだよ!!」



皆がニコの口を塞いだときにはすでに遅く、4人に気づいた猿門が驚きの表情を浮かべた後、殺気を孕ませながら近づいてくる。



「おい、なんでここに13舎の連中がいやがんだ!!」



そう、何故か演習場には、13舎13房の囚人、囚人番号11番のウノ、囚人番号69番のロック、囚人番号25番のニコ、そして囚人番号15番のジューゴの姿がある。



「あはは、えっと……こっそり見学?みたいな?」

「あ?見学だぁ?つまりはてめーら脱獄したってことだろうが!?」

「違うよ!巫兎ちゃんに連れてきてもらったんだよ!」

「何……?」

「おいバカ、ニコ!!」



よく見ると、4人の後ろに隠れている巫兎の姿に気づいた猿門は、怒鳴るように巫兎の名を叫ぶ。

その声に、バレたかとひょっこり現れたのは、5舎の看守である巫兎だ。



「どういうつもりだお前!!」

「だって、皆が5舎に来たいって言ってたんですもん……」



しゅんっとする巫兎だが、猿門はそんなに簡単に許したりはしない。

何故なら、巫兎が勝手な行動をするのは今に始まったことではないからだ。



「言ったよなぁ?次勝手な行動しやがったらただじゃおかねーってよぉ」



猿門の目は本気で、すでに手には拳が握られている。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ