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□まずい
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恋人のサナちゃんにタバコをやめろと言われているがずっと吸い続けてきたのもあって全然やめられない。
やめようと思っても買ってしまう。
最近は寒すぎてリビングで吸うことも
多くやめなければキスをしないと言い張るサナちゃん。
とか言いつついつもしてるんだけど。



『くさ〜』



「ごめんって」



臭いと言いながらも横にべったり座っているサナちゃんが可愛くて仕方ないが申し訳ない。
そんな事はさて置きさっきからずっと見られている私。



「なに?なんかついてる?」



『そんなにサナとちゅーしたくないん?』



「…へ?」



涙目でそんなことを言ってきたサナちゃん
きっと今の自分は間抜けヅラをしているだろう



『だってやめんとチューしいへんって言ったのに全然やめへんやん。そんなにサナとチューしたくないんかなあって』



「そりゃしたいよ。てかいつもしてるじゃん。」



『だってサナ我慢出来ひんし。いつもタバコとばっかチューしてんのイヤや。』



可愛すぎる。そんな事を思っていたとは知らなかった。
シュンと俯いてしまったサナちゃんが小動物にしか見えない。



「こっち見て」



『ん?』



ちゅ



顔を向かせてキスをする



『まっず〜うぇ〜』



そんな事を言っているが顔はとても
ニヤニヤしてる。
可愛い。



「不味いけどこれからもチューしてね」



『しゃーないなあ』



まずいまずいと言いながら
キスをせがんでくるサナちゃんと
いつまでも一緒にいられますように。


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