導師、光とともに

□序章 出会い
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いつものように私はスレイとミクリオと遺跡探検に来ている

本当にこの二人は飽きないなとつくづく思う

まあ、付き合っているわたしも私だけど…

「アイナ 早くしないとスレイが行っちゃうぞ」

「そうですね 今行きますよ」

スレイの探検のスピードには驚かされる

気がつけばいなくなっている事態も珍しくはない

まるで、構造を知っているかのようにどんどん先に進んで行ってしまう

たまにミクリオも置いていかれて、1人で迷子になることもあるけど、しっかり見つけてくれるから私も遺跡探検は飽きない

「スレイ 何か発見はあったかい?」

「うん この壁画」

スレイの言っている壁画とは、天遺見聞録に載っているものだ

導師が剣を掲げている… そんな壁画だった

「導師の壁画ですか さすがスレイですね 見つけるのが早いですよ」

「そうかな… 普通だよ普通」

「君は行くのが早いんだよ… おかげで何回アイナが迷子になったと思ってるんだ…」

私のせいですか!?
聞き捨てなりませんね ミクリオ!

「ははっ アイナはいつも遅いからね」

スレイまで!?
みんなして私のことをなんだと…!

そんな他愛もない会話をしながら進んでいくと、急に大きな雷が落ちた

「雷…!ジイジのでしょうか?」

「多分ね… とりあえず、ここから脱出しよう!」

ミクリオに続いてスレイとアイナ
は走り出した

走っていると、ミクリオの足場が崩れた


「ふー 危なかった ミクリオ 怪我してない?」

「大丈夫だから早く引き上げてくれると助かる…」

少し恥ずかしそうにミクリオが言う

「アイナも気をつけてね」

「大丈夫ですよスレイ あなたと違ってしっかり周りを見てますから」

「一言余計だよアイナ」

変な会話をしながらミクリオを引き上げるスレイ

途端、3人の足場が一気に崩れた
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