ピーチメルバの苦い夢
□苦い口付け
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揺れるカーテン、傾く陽。
空き教室のすみ。
白髪の彼は躊躇いがちに浅く口付け、「僕って最低だ」とつぶやく。
白髪の彼女が踵を浮かせて彼に口付ける。
「これで同罪」俯いてそうこぼす。
セカンドキスは少しだけ、罪の味がした。
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