迷い人

□暗い夜道にはご注意を
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−12月



この時期は年末年始に向けて社会人は忙しくなる
もちろんわたしも例外ではない。



わたしの勤めている会社はブラックではないが、ホワイトでもない。


グレーが一番近いだろう。





今日も頑張ってお勤めし、現在22:00。


会社から家は近いほうだが、通り道は治安が悪い。
その道を通らないと帰れないんだけどね...














老女「こんばんは、お嬢さん。」



「は...ぁ?」



老女「占いでもどうかね?貴女から悪い気が見える。」





悪い気?なんだそれ、


というかこの寒いなかおばあさんも大変だなぁ、お疲れさまです。
わたしは無理です。寒いの嫌です。





「いえ、大丈夫です。」




老女「そうかね...。じゃあ1つだけ助言をしておこうかねぇ、



暗い夜道には気を付けな。」






えー...っと、ここも暗い夜道ですよね?





「暗い夜道、ですか...。ありがとうございました。では。」







不思議なおばあさん。










老女「不思議な女性だねぇ、これから大きなことが起きる、か。


彼女の運命を根本から変える。

彼女はどう生きていくのか...。」





そんなおばあさんの言葉も露知らず、わたしは帰路につくのであった。
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