迷い人
□暗い夜道にはご注意を
1ページ/2ページ
−12月
この時期は年末年始に向けて社会人は忙しくなる
もちろんわたしも例外ではない。
わたしの勤めている会社はブラックではないが、ホワイトでもない。
グレーが一番近いだろう。
今日も頑張ってお勤めし、現在22:00。
会社から家は近いほうだが、通り道は治安が悪い。
その道を通らないと帰れないんだけどね...
老女「こんばんは、お嬢さん。」
「は...ぁ?」
老女「占いでもどうかね?貴女から悪い気が見える。」
悪い気?なんだそれ、
というかこの寒いなかおばあさんも大変だなぁ、お疲れさまです。
わたしは無理です。寒いの嫌です。
「いえ、大丈夫です。」
老女「そうかね...。じゃあ1つだけ助言をしておこうかねぇ、
暗い夜道には気を付けな。」
えー...っと、ここも暗い夜道ですよね?
「暗い夜道、ですか...。ありがとうございました。では。」
不思議なおばあさん。
老女「不思議な女性だねぇ、これから大きなことが起きる、か。
彼女の運命を根本から変える。
彼女はどう生きていくのか...。」
そんなおばあさんの言葉も露知らず、わたしは帰路につくのであった。