迷い人

□宴
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〜マルコside〜



イゾウがエースから離すようにサラを連れ、船の案内にむかった。





...にしても、イゾウがあんなにも女に関わろうとするのは珍しいねい。




あいつに遅い春が来たのかねい、







そんな感じで、弟の春についてうれしく思い、兄としてなにか出来ないか、と考えていた。









ドンドンッ!!




イゾウ「マルコ。入るぞ。」


マルコ「よ、よい、」




ガチャ

イゾウがサラを引き連れて入ってくる。




マルコ「イゾウ、もうちょっと静かにノックしてくれよい。」


何かあったのかと思ったよい。



イゾウ「いや、ちょっとあったんだ。」




マルコ「ちょっとってなんだよい?」



イゾウが言うのだ。
なにかあったのは確実だ。





イゾウ「マルコは、サラのこと何歳だと思うか?」





マルコ「......よい?」




なんだ、その、女子がする

"わたし何歳だと思う〜?"

みたいな質問は




マルコ「......14くらい...いや、話しがしっかりしてるから15か16くらいか?」


イゾウは何があったんだよい、と思いながら答える。



イゾウ「......25って言うんだ。」



マルコ「...誰がだよい?」



イゾウ「サラが。」



マルコ「...よい?」


サラが?25歳?

信じられない気持ちでサラを見ると、




「はい、先月25歳になりました。」


苦笑いしながら

そんな幼く見えますかね〜?

と言う。




マルコ「......そうだったんだねい。

サラ、すまないよい。



あと、宴のときにまた自己紹介してもらおうとおもってるんだが、

そのときに年齢も一緒に言ってくれるか?」



言わなかったら絶対に14歳か15歳くらいにみられるだろう。



「...はい、わかりました、」


少し戸惑いながらサラは答える。


それも仕方ない。

そこまで驚かれるとは思ってなかったから逆にその反応に驚いたのだ。
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