迷い人
□目覚め
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わたしの人生ってなんでこんなにも運がないんだろ...
元カレには浮気された挙げ句刺され、よくわかんないけど人身売買の商品となり...。
こんな人生歩むつもりはなかったよ……
「ほんと、ありえない。
あいつわたしのこと愛してるとか言ってたくせに売るってなんなの。
なんであんなやつと付き合ったんだろ...。」
一人になって冷静に考え出すと元カレへの悪口は途絶えることがない。
まあ仕方ない、クズ男だったからね。
「もう!なんなのよあいつ!!殺したら自分だけを見てくれる?単なるアホじゃん!!
そもそも殺したら元も子もないでしょ!」
うん、やっぱり冷静に考えれない。
元カレへの不満爆発中。
「はー...。なんでこんな目に...。」
そうわたしが悲観にくれだした頃、外では悲鳴や剣のぶつかる音が響いていた。
「...わたし殺されないよね?」
えー...
売られるのも嫌だけどまた痛い目にあうのも嫌だよ……