迷い人
□はじめまして
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マルコ「エースは一旦落ち着けよい。
で、その子はどうしたんだよい。」
マルコはサラを睨むように見る。
...いや、彼は睨んでいるつもりはないのだ。ただ、目付きが悪いだけで...
イゾウ「マルコ、そんな睨むような目で見てくれるな、怖がるだろ」
マルコ「睨んでるつもりはないよい...」
エース「マルコはいつも機嫌悪そうな目してるもんなー!」
マルコ「エースは黙ってろい!」
……なんともまあ、個性的な方々で……。
これから本当に大丈夫なんだろうか、と不安になり始めた頃、
ようやくイゾウさんが存在をわたしの思い出してくれた。
イゾウ「あぁ、すまないね、ほっぽりだしていた。
マルコ、さっきの敵船で捕まっていた子だ。
サラって名前だ。」
マルコ「そういうことかよい、どこの海から来たんだよい?」
イゾウ「いや、そのなぁ...」
「あの、日本海とか太平洋って知りませんか...?」
マルコ「ニホンカイ?タイヘイヨウ?
...聞いたことないよい。どこの島だい?」
やっぱり...
ここはわたしのいた世界じゃない...とか?
いや、そんなファンタジーなこと起こってたまりますか。
マルコ「あー、とりあえず親父に報告だよい。
イゾウ、先に連れていっておけ。
地図持ってくるよい。」
イゾウ「あぁ。
サラ、これから親父のところに行く。
そこでこれからどうするか話そう。」
「はい、わかりました。」