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□大貴の困惑
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雑誌の取材の合間に僕が出演した、いのちゃんのレギュラー番組をみんなで見ている。

大貴を隣に確保して、いのちゃんがピッタリ座ってるけど、近すぎてめっちゃ大貴が困ってる。
もう、大貴といのちゃんが一緒に居るのが当たり前で、不自然に密着しているのも誰も突っ込まない。

「だいちゃん、だいちゃん。スノボ、楽しかった??」

僕と大貴ともう1人仲のいい俳優くんと、スノボに行った事を話したのを見て、ものすごい近い距離で、いのちゃんが大貴に話しかけている。

『た、楽しかったよ?』

「スノボ、上手く滑れた?」

『うん、滑れたよ。また行きたいね!』

「だいちゃん、スノボは誰に教えてもらったんだっけ??」

『え、いのちゃんでしょ?』

「ちねーーーん!知念ちゃぁーん!」

あれ、何故か僕が呼ばれてる。
なんだ?
近寄って行くと、

「だいちゃんに、初めてスノボを教えたのは…?」

大貴を見つめてる。

『い、いのちゃん…』

大貴の言わされてる感が面白く、いのちゃんもニヤニヤしている。

「そう!初めては俺なの!」

『ちょ、なにその言い方!やめてよ。』

「ほんとのことでしょ?笑」

満足そうにしているいのちゃんのニヤニヤが止まらない。

僕は、それだけなのか?と困惑してると、

『もう!知念も困ってるじゃん!知念、ごめんな。』

大貴が謝るけど、

「知念にも、知ってもらいたくてっ」

いのちゃんが満足したなら、僕はそれでいい。笑

2人から離れると遠くから

「初めては俺だって、みんなに教えないとね!」

と、聞こえてくる。

大貴も大変だなぁー…。
頑張れ!笑


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