short

□だってさ
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in side

いま俺は大ちゃんの隣を確保して、知念がゲストに来てくれたメレンゲをメンバーで見ている最中。

結構大きいソファーに座ってるんだけど、大ちゃんを端に追いやってロックオン!2人で密着して座っている。
他のメンバーはバラバラに座ってはいるが、やっぱり山田の隣には知念。薮の隣には光が居る。

その光景が日常で、ほのぼのとしている。

隣を見ると、俺の可愛い大ちゃんが画面の俺を見つめている。

おい、おい!
本物が横に居るんだぜ?こっちを見てくれよ。と思ってしまい、大ちゃんの耳に「ふーっ」っと息をかけると驚いた表情をしてこちらを向く。

『もぉ!やめてよ!せっかく見てるんだから。』

知念とのやり取りで、大ちゃんの名前が出る。

そう、大ちゃんと知念と仲のいい俳優さんの3人でスノボに行ったのだ。

ちゃんと報告を受けては居たが、出来れば一緒に行きたかった。
"めざましがあるんだから、無理でしょ"と当たり前の理由で断られ、知念が居るから大丈夫!と、自分に言い聞かせて生放送をした覚えがある。

知念がスノボ初めてだった事に触れると、大ちゃんが初めて俺とスノボに行った事を思い出す。

大ちゃん、すげー心配性だからちゃんと靴が履けてるか何回も何回も確認してて、ちょっと呆れちゃったけど、それも可愛かったなぁ…と振り返る。
すると隣から、

『俺の初めてはいのちゃんとだったから、安心したし、楽しかった!』

そう言ってニコニコして、俺の太ももに手を置く。

おーい!そこのフレーズだけ聞くと…ヤラシイ事に聞こえるぞ!
そして、その手を握り返して

「大ちゃんの初めて、俺で嬉しかったよ。痛くなかった?」

耳元で囁くと、まだ分かってないようで…

『うん、転けても痛くなかったよ?』

と、続けてくる。

もう!違うのに!
ちゃんと意識して欲しくて、わざと…

「違うよ。その初めてじゃなくて。違う初めては、大丈夫だった?気持ちよくなれた??俺は、1つになれて嬉しかったよ。笑」

ニヤニヤしてまた囁くと、ようやく分かったようで真っ赤になりながら

「な、何言ってるの!?」
と、大きな声で話し出す。

とりあえず、落ち着かせまたスノボの話に戻す。
でもやっぱり、俺が大ちゃんの初めてだ!って、みんなに知らせたい。笑

「ちねーーーん!知念ちゃぁーん!」

手招きすると、知念越しに山田が睨んでくるのが分かる。
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