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□降参
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ar side

木曜の朝
いのちゃんがどんなプライベート写真を公開するのかワクワクしてたら…。
えっ、知念?
いつこんな写真撮ったの?
いのちゃんとまだ桜見てないのに…なんで知念とは見に行って写真撮るの?

珍しく俺がヤキモチを表に出したもんだから、いのちゃんが"可愛い、可愛い"って、ニコニコしちゃって。
結局、今度2人で桜を見る約束をして…
その夜は、いのちゃんに凄く愛されて……
って、いま俺1人でニヤニヤしちゃってるなぁー。ヤバいな。

そんな事を考えてると、いのちゃんがキッチンの方から話しかけてくる。

「大ちゃん、のど乾いた?」

『あっ、そーだね。まだ何も飲んでなかったや。何かある?』

「牛乳しかないや…」

えっ…牛乳しかないの?
いのちゃんお腹よく壊しちゃうからって、あまり牛乳飲むの見たことないけどな。
まぁ、いっか。

『牛乳でいいよ?』

「はいっ!」

ドカッと目の前に差し出されたのは、ビールとか飲む用のジョッキにいっぱい入った牛乳。
なんでジョッキ?
普通のコップは?お揃いのマグカップだってあるのに……

目の前には、ニコニコないのちゃん。
とりあえず俺も喉乾いてたし、ジョッキで牛乳を飲んだ。


不思議な事に、あれから帰って家の冷蔵庫を開けたら牛乳が3本入ってた。
いのちゃん…だよな。
うん、合鍵使って入ったんだろうけど…。
なんで牛乳こんなに入れてくんだ?!
しかも、消費期限早いからすぐ飲まなきゃだし…。
いのちゃん何考えてるんだろうか。
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