* 短編

□可愛いかよ
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今日は百花の卒業公演の日。

急遽あたしの出演が決まり、午前の

撮影を終えてから劇場へ向かった。

劇場に着くと、百花をはじめteamMの

メンバーがいた。



彩「みんなおつかれ〜。あっ三田もおるやん」


三『彩さんお疲れ様です!そうなんですよ〜呼んで貰えました』


百『おー!さや姉!急に出演頼んでごめんな。来てくれてありがとう』


彩「全然ええよ!あたしも出たかったから。 ところであたしの出番は?」


百『それなんやけど…』


"お疲れ様です"

 "あっゆーりちゃんや!ゆーりちゃんも出るんやね"

"そうなんですよ〜ありがたいです"


後ろを振り返ると夢莉がいた。


百『ゆーりちゃん!こっちおいで!』


夢『あっ百花さん!お疲れ様です!
彩さんもお疲れ様です。』


彩「おつかれ。」


なんや、あたしだけちょっと冷たいやん。

最近夢莉があまりあたしのところに来なく

なった。

話し掛けてもすぐにどこか行ってしまうし、

前はあたしと夢莉とアカリンの3人で

よくつるんでたのに。

元々ツン要素が強い夢莉だけど、

最近はツンというより避けられてる

気がする。

あたし何かしたんかな?

すごく寂しい。

だから自分的にちょっとモヤモヤしていた。



百『急にごめんな!来てくれてありがとう!』


夢『全然!呼んで貰えてすごく嬉しいです!ところで今日私は何するんですか?』


百『今日は曲が全部終わってから一番最後に百合劇場やりたいねん』


彩「はぁ!?」


夢『冗談ですよね?』


百『本気!今日は最後やからウチらしい終わり方したいねん』


彩「もしかしてあたしと夢莉で?」


百『そう。ウチも含めて三角関係みたいな。あと三田にちょっと歌ってもらおうかと思ってる』


まさかの出番が百合劇場とは…

しかも夢莉と…まあ別にケンカしてる

訳やないけど。

夢莉の方を見るとなんとなく気まずそうに

してる。
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