* 長編 キミだから好きなんだ【完】

□キミだから好きなんだ1
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梓『ゆーりちゃん!おはよー♪今日もゆーりたんは可愛いなぁ』


 「今日も朝からうるさいなぁ。おはよ梓。」


梓『そんなクールなゆーりたんも好
き!』



朝から元気いっぱいでいつも抱きついて

来るこの子は1つ下の後輩 植村梓。

なぜだかわからないけどすごくなついて

くれてる。

こんなつまらない人間のどこがいいんだか。




私の通う難波女子高校は家から徒歩15分。

人混みが嫌いで絶対電車通学を避けたかった

私は、家から近いという理由だけでここを

志望校にした。

家が近い梓とは約束してるわけではないけど

よくこうして一緒に登校してる。



梓『あっ!今日の門番さや姉だ!』


地面に向けてた視線を上げると真っ直ぐ

伸びた道の先に校門が見える。

そこに立ってるのは…

 
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