* 長編 キミだから好きなんだ【完】

□キミだから好きなんだ4
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吉『あらあら、ずいぶん可愛いラッピングのプレゼント貰ってるやん』


 「調理実習で作ったんやって。羨ましいやろ〜あげへんで」


職員室に戻ってさっそくいじってきたのは

英語教諭の吉田朱里先生。


吉『さや姉はほんま昔から女子にモテるよなぁ』

 「女子校なんてこんなもんやろ。男子がいないねんから。」


吉田先生は同い年で高校時代からの親友だ。


吉『今度は誰がくれたの?』

 「3年の東。」

吉『あぁ〜!B組の東ね!』

 「シーーっ!声が大きい」

吉『ごめんごめんw』


今はほとんどの先生が授業中でいないけど、

残ってる他の先生に聞かれるとさすがに

まずい。


吉『あの子すごいわかりやすいよなぁ。さや姉を見る目がハートマークになってるもんな』

 「よく観察してるな。」

吉『人間観察が趣味やからな♪』

 「黙っとけw」

吉『誰にも手ぇ出してへんやろなぁ?こんだけモテると魔が差したりしそうやけど。』

 「手なんか出さへんわ!みんな可愛い教え子なんやから。」

吉『山本先生は真面目ですね〜』


自分が真面目なのかはわからないけど、

教師が教え子に手を出すなんて本当に

ありえないと思ってる。

そんな事がまかり通るようになって

しまったら、世も末だ。

 
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