* 長編 キミだから好きなんだ【完】
□キミだから好きなんだ6
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話を聞く前に夢莉ちゃんの母親に電話を
した。
かなり渋られたけど、今日のところは
うちに泊まることを許してもらった。
どこの誰だかわからない他人の家に娘を
泊めるのはさぞ気が進まないことだろうけど
こんな状態で家に帰すことが正解とは
思えないし。
「今日はうちに泊まっていいってお母さん言ってくれたで。」
少し安心したような顔してるけど複雑な
心境だよな…
「明日土曜日だから学校休みやろ?あたしも休みだからとことん夢莉ちゃんの話聞けるで。」
夢『、、』
「…あまり話したくない?」
夢『、、ごめんなさい…』
「…そっか、、こっちこそごめん!無理に話さなくて全然大丈夫やから」
そんな易々と話す訳ないか…
それはそうだ。
まるで正義の味方にでもなったつもりだった
自分が恥ずかしくなった…