* 長編 キミだから好きなんだ【完】
□キミだから好きなんだ8
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" 夢莉 "
" 夢莉 "
誰かが…呼んでる…
吉『ゆーり!起きて!家ついたで!』
「え、、はっ、ごめん!いつの間にか寝ちゃってた!」
吉『w 全然ええよ。こんな遅くまで勉強してたら眠たなるよ。受験生はほんま大変やな』
「うん…でも今が頑張り時だからね」
吉『ゆーりも大人になったな。おかんが待ってるから家入ろっか』
「うん」
車から降りて玄関までの階段を上る。
吉『ただいま〜!ゆーり連れてきたで〜♪』
マ『ゆーり!いらっしゃい♪久しぶりやな〜元気にしてたか?』
「マリコおばさんお久しぶりです!元気にしてました。今日は突然お泊まりに来ちゃって大丈夫でしたか?」
マ『ぜ〜んぜん構わんよ!ここはゆーりの家みたいなもんなんやから遠慮なんかせんくてええよ!さあ中に入り♪』
アカリンの家は木の香りがしてすごく
落ち着く。
うちはマンションだから子供の頃、
一軒家のアカリン家が凄く羨ましかった。
マリコおばさん、髪伸びたなぁ。
後ろ姿がママと重なる。
"わんわん!"
「あっ!茶夢〜久しぶりだね〜♪元気にしてた?よしよし」
アカリンの家には茶夢(チャム)という
愛犬がいる。
人懐っこくてめちゃくちゃ可愛い。
吉『茶夢がめちゃくちゃテンション上がってるわw 久しぶりの再会やもんな』
マ『二人とも、ご飯の前に手洗いな〜』
吉『はいよ〜』
外から帰ってきたら手洗いしなさいって
ママにもよく言われたな…
すごく懐かしい気持ちになる。
なんか…胸がいっぱいだ。