* 短編
□赤い瞳に恋をして
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夢「え?」
ド『なんやお前突然早口になりやがって!怖いんじゃボケ!雰囲気だいなしやないか!』
夢「・・・さっきまで標準語だったのにいきなり関西弁になりましたね…」
ド『そうや!ワイは大阪のバンパイアじゃ!カッコつけて標準語しゃべってたのに台無しや!』
夢「なんかすみません…」
ド『みんな怖がるのに初めてじゃお前みたいな反応するの!』
夢「もちろん怖いですよ!でも喜びの方が勝ってしまって…」
ド『なんやお前バンパイアになりたいんか?』
夢「そうなんです!ずっと憧れてて毎日寝る前にバンパイアが私に『君バンパイアにならない?』って言いに来てくれますようにって願ってたんです」
ド『変わったヤツやなぁ』
夢『だから是非とも私の首筋をガブッと!』
ド「いやっ…でもなぁワイにも美学があるからなぁ」
夢「美学?」
ド『そう!恐怖で怖がってる若い女の子の血をブチューーっと吸うのがワイの美学なんよ』
夢「それただの変態ですね」
ド『変態ちゃうねん!美学!お前みたいに『どうぞ吸ってください♪』とか言ってくるヤツの血なんて食指が動かんのや』
夢「そんなぁーそこを何とか!」
ド『だってもう牙も無くなってきたし』
ほんとだ!牙がなくなると益々彩さん
にしか見えない。