リクエスト小説
□君の願いは〜続編〜
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・悟空が神になった後の話・
(ビルス×カカ、ウイス×カカのR-18)
ベジータが来る少し前のこと。
第7宇宙でカカロットはビルスと向かい合わせに座り、話をしていた。
「いいか、僕たち破壊神には仕事がある」
「うん」
「タドミール、つまり活動しなくなった死んだ星を破壊することだ」
「うん」
「破壊する方法は、お前もコツをつかんだようだな。しかしだ!問題はここからだ!」
「・・・・・・」
「お前は1つのタドミールを破壊するだけで発情する!それが問題だ!」
「あ、ちょうちょ」
「破壊して欲情するまで余裕があるところを見ると、確かにお前は破壊神向きだ。だがな、いちいち発情されてはこっちも困る!」
「このちょうちょって何でここにいるんだ?」
「他の宇宙の神にも手を出そうとしてウイスに怒られただろう!なのにお前は昨日またキテラ(第4宇宙破壊神)を誘惑していたな!よりによってキテラだぞ!あんな野郎体も小さいから多分チ◯コも小さくて満足できんだろうが!」
「わぁ、ちょうちょ光ってたんだな」
「聞いているのか、カカロット!!!」
カカロットの耳元でビルスが叫ぶ。
「うるせぇなぁ。分かってるよ。だから誘惑だけで終わっただろ?」
「僕たちが終わらせたんだろうが・・・!」
「そーだっけ?」
「そうだ!大体ウイスが甘やかしすぎなんだ!お前はウイスに甘えすぎている!」
「そんなことねぇもん。なぁ!ウイスさん!」
カカロットは掃除をしていたウイスに向かって声を上げた。
鼻歌を歌っていたウイスは、悟空の声に苦笑する。
「そうですねぇ、少々甘やかしすぎましたかねぇ」
「えー」
「えーじゃない!」
(昔の悟空より厄介な奴だな。まぁ、どっちも可愛いことに変わりはないんだが////)
「ゴホンッ・・・創造神がくるまで我慢しろ」
「創造神ってまだこねぇんか?」
「あと数年もすれば来るだろう。お前があと1回寝ている間に来る」
「ふーん」
さほど興味もなさそうにカカロットは返事をした。
「あ、全ちゃんから仕事言われてたんだった」
「仕事を言う度にお呼び立てするのはお前だけだぞ、カカロット。光栄に思えよ」
「俺と全ちゃんは友達だも〜ん」
「お前という奴は〜〜〜っ!」
「ウイスさーん!ビルスが怒るぅ!」
ビルズが怒りの頂点にきた途端、カカロットはウイスの方へ飛んで行き背中の後ろへ隠れる。
「ビルス様、あまり新米の破壊神をいじめてはダメですよ」
「カカロットが調子に乗るのは!絶対ウイスが甘やかしてるせいだからな!」
怒ってしまったビルスは、こちらに背を向けて椅子にどかっと座ってしまった。
「・・・・・・」
「おや、カカロットさん」
流石に悪いと思ったカカロットは、ビルスのもとへふよふよと飛んでいき、しゃがんで下から見上げる。
「悪かったよ、ビルス。許してくれよ」
「お得意の上目遣いをしたって無駄だ。その手には乗らないぞ」
ビルスは目を閉じてカカロットから顔を逸らす。
「んなこと言わねぇでさ、こっち見てくれよ」
なんとも悲しそうな声をするカカロットに、うっすら目を開けると。
「反省してるから、許してほしいな」
「ぐっ・・・////」
黒いキラキラした瞳がビルスを見つめる。
「し、仕方ないなぁ。今回だけだぞ////」
「やったぁ!ありがとな、ビルス!」
そうしてカカロットは、チュッとビルズの頬にキスをした。
「ま、まぁ、僕も大人だしね////だが今回だけだぞ。次は怒るからな」
「はーい!」
そして機嫌をよくしたビルスに手を振る。
「じゃ、俺仕事してくるな!ジャネンバー!」
「ジャネンバ!」
「帰ぇるぞ!」
「ジャ、ネンバ!」
「じゃ、またな!ビルス、ウイスさん!」
いつものごとくどこか遠くの空間を見つめていたジャネンバを呼び、第0宇宙へ帰っていった。
ビルスの隣で手を振っていたウイスが笑顔で言う。
「私も甘やかしていますが、ビルス様も相当だと思いますよ」
「ぅ・・・」
「あの手に引っかかるのはもう何度目でしょう」
「うるさいなぁ」
「ですが、悟空さんが破壊神になってもう5年。地球ではすでに数十年の時が経ちましたねぇ」
「あいつも破壊神が板についてきたじゃないか」
「ほほほ!では、私はカカロットさんの様子を見にいってきますね」
「ああ。ベジータには悪いが、やはり発情したままのカカロットをあのままにしておくわけにはいかないからな」
「私がいなくても、ビルス様はビルス様の仕事をしてくださいね」
「ああ」
では、とウイスも第0宇宙へと向った。
破壊神の仕事はただ1つ。
タドミールという、死んだ星を破壊することだけだ。