トリップ先は探偵物漫画!?
□第三話
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昨日ぶりにポアロに向かう足取りは意外と軽かった。
『推しに会えるな〜』
スキップしながら角を勢いよく曲がると何かにぶつかった
『んぶっ』
感触は柔らかく暖かかった。
反動で後ろによろけそうになった時何かに支えられた。
「大丈夫ですか?」
大丈夫です。すいません・・・とぶつかった人を見上げるとそこには眼鏡をかけたよく知っている人物がいた
沖矢昴だ
「どうしました?私の顔に何かついてますか?」
あまりに驚きすぎて顔を凝視しすぎていたらそう聞かれた。
だってしょうがないじゃないか。
今の推しは降谷さんだけど元々は赤井さんが推しな私は今すぐにでも発狂してしまいそうな勢いだ。
『いや、何もついてないです。すいません。怪我してないですか?』
「こっちは大丈夫ですよ。君こそ大丈夫か?すごい勢いで曲がってきましたけど」
じゃあよかったです。それでは・・・とポアロに行こうとしたら腕をつかまれた。
ひぇ・・・・なんだなんだ
「ぶつかってしまったお詫びをしたいのですが、今から空いてますか?」
『いや、大丈夫ですよ、これからご飯食べに行くところなので・・・』
「それなら一緒に行きましょう」
ひぇ・・・何を言っても付いていくぞというような顔をしていらっしゃる・・・
というかこの人ポアロに連れて行っていいのか?
安室さんと中悪かったよな・・・
ポアロ以外に行きたい場所が特にないからいいか。
『えっと・・・これからポアロにお昼ご飯を食べに行くんですけど・・・・・』
一瞬、片目を開眼させた沖矢さん・・・
怖いよ・・・ポアロぐらい誰でも行くでしょ・・・
「ポアロ・・・ですか。わかりました。では一緒に行きましょう」
ぎこちない二人がポアロに向かって歩き出した。