トリップ先は探偵物漫画!?
□第六話
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コツコツとヒールのような物の音が聞こえてくる
ベルモットか・・・?
と思いちらっと安室さんを見てみたが構えてるようだったので違うか・・・と少し安心した
どんどんその音が近づいて来る
そして人影が見え始めた
暗闇から出てきた人物はありえない人だった
「有莉亜・・・さん・・・!?」
安室さんのすごく驚いた声が聞こえた
驚いたのは安室さんだけじゃなく私もそうだ
だって目の前に自分がすました顔で立っているのだから
携帯はいつのまにか止まっていた。
「あれ?安室さん?こんなところで何してるんですか?有一と知り合いですか?」
「ええっと・・・有一さんがポアロに携帯を忘れていたので追いかけて来たんですよ。ね?有一さん?」
まるで合わせろというような視線を感じる
『うん、そうだよ。』
と携帯を目の前の私に見せるとあっというような顔をした
「それ!私の携帯じゃん!携帯壊したからって出かけるときに私の持って行かないでよ!」
目の前の私はぷんすか怒っているようだった
コナン君から電話掛かってきてるじゃない・・・とボソッと呟き私の携帯をポッケにしまった
「有一さんと有莉亜さんはお知り合いですか?」
「私と有一は双子なんですよ?聞いてなかったんですか?」
「まったく教えてくれてなかったですよ・・・あまりにも似ていたので知り合いか聞いた時に知らないって言われたので」
じとーっとした目で私を見つめる安室さん
「えええ!そうだったんですか?有一!人を困らせて遊ぶのは止めてって言ってるでしょ!?こんなに顔が似てるんだから双子じゃなかったら怖すぎるでしょ!」
『ごめん・・・安室さんもからかってすいませんでした・・・・』
目の前の自分に説教されるのは変な気分だ
だけどとりあえず誤っておく
「いえいえ、すっかり騙されましたよ!コナン君には僕から話しておきますね!あ、そろそろポアロに戻らないと!今度は二人でポアロに来てくださいね」
お詫びします、と私に耳打ちして帰って行った