トリップ先は探偵物漫画!?

□第四話
2ページ/4ページ





ポアロに入るといらっしゃいませ!と元気な声が聞こえてくる。




ボックス席に案内してくれたのは安室さんだった。
怪しげな顔をしていたけどそれは沖矢さんに向けての顔だということにしておいた。




席についてハムサンドとストレートティーを注文すると沖矢さんも同じものを注文していた。




「お待たせしました。ハムサンドとストレートティーです。」





お皿を置く瞬間顔を凝視された。





とても居心地が悪い・・・




そんな中沖矢さんは美味しそうですね〜と呑気な様子。





『いただきます・・・』




とハムサンドを口に頬張ったと同時に安室さんは口を開いた




「有莉亜さんですか?」





『ゴホッゴホッ・・・え?』





思わずせき込んでしまった。




この人の洞察力恐ろしすぎやろ・・・





「有莉亜さんとは誰ですか?」




不思議そうにそう尋ねる沖矢さん





「いや、昨日初めて来店されたお客様に似ていたので・・・すいません人違いでした。よく考えたら昨日のお客様は女性でした」




私の推し怖すぎない!?





『あはは・・・よく女の子に間違えられたりするので大丈夫ですよ』




まじでハムサンド握りつぶしそうになった



やんわりと答える私を沖矢さんはじっと見ていた






「ではお名前を教えていただいても?」





『有一といいます』





「ホォー有一さんですね。僕は安室透といいます」




ニコっというような効果音が付きそうな笑顔で自己紹介された。




安室さんはまだ何か話したそうだったが他のお客さんに呼ばれ、沖矢さんに何か耳打ちしてオーダーを取りに行った。







もそもそとハムサンドを食べていたら沖矢さんが口を開いた。





「有莉亜さんという方は有一さんとよく似た方なんでしょうね」




『どうなんでしょうね・・・よく間違われるのでもしかしたらドッペルゲンガーかもしれないですね』




「それはとても怖いですね」





怖いなんてひとつも思ってなさそうな顔だな




ハムサンドを食べ終わり沖矢さんと話しているとポアロの扉が開いた





「あ、コナン君!いらっしゃい!」




死神再来




昨日ぶりだね・・・・・・
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ