トリップ先は探偵物漫画!?
□第五話
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コナン君が発した言葉により空気が少し変わった。
『有莉亜さん・・・?知らないな』
少しコナン君が考えるようなそぶりを見せる。
知らないというよりわたしなんだよ〜それ。
男装してポアロに来るんじゃなかったな
「そっか・・・昨日ポアロに来てた人なんだけど、あまりにも見た目がそっくりすぎて兄弟かと思ったよ・・・」
その手があったか!!!!
でも沖矢さんに死んでるって言っちゃってるからダメか・・・・
もっと早くに気づいていたら
『そんなに似てるんだね、さっき安室さんにも同じことを聞かれたよ』
ここまで静かだった沖矢さんがワクワクしたそぶりで口を開いた
「コナン君と安室さんがそんなに言うなら見てみたくなりましたね」
おいいいいちょっと!!!
いらんことを言うんじゃないよ!
私は全然見たくないよ!
だってここにいるじゃん!
ここで死神がとんでもない発言をした。
「あ、昨日有莉亜さんと連絡先交換したから電話してみる?」
そう言って携帯を取り出した
私は死刑宣告されたような気持ちだった。
神様・・・なんとかしてくれよ
自分でなんとかできるよね!というような声が聞こえてきたような気がした
このまま”ただ男装してた”のがバレると恥ずかしいので何とか阻止したい所存です。
足りない頭をフル回転させて考え出したのはよくコナン君が使っていたやつだ。
『ちょっとお手洗いに・・・』
そう言いながら慌ててトイレにダッシュした。
いつもコナン君が使ってるやつだよ
あきらか怪しいけどね
いそいそとトイレに向かう私の背中に三人の視線が痛いほど突き刺さっていた
「なんか逃げるようにトイレに行っちゃったね」
「何かまずいことでもあるのか?」
「どうだろう・・・?昨日のあの人といい、今日の有一さん・・・何かあるのかもしれない。もしかして組織の人とか?」
「見たことはないな・・・コードネームがない下っ端の人間ということか?」
「どちらにせよ正体を突き止めないと・・・だね?」
「もしかしたら情報を持っているかもしれないからな」