トリップ先は探偵物漫画!?
□第五話
2ページ/4ページ
急いでトイレに駆け込んで座る間もなく携帯が震えた。
マナーモードにしててよかった〜
一息ついて女の声で電話に出た
「もしもし・・?」
「もしもし!コナンだよ!有莉亜お姉さん?」
「コナン君、昨日ぶりだね、有莉亜です。どうしたの?何かあったの?」
「特に何もないんだけど、有莉亜さん今何してるかな〜って!」
「今ね、少し忙しんだよね・・・転校の手続きの書類書いてるんだ〜」
「そうなんだね、今ね、ポアロに有莉亜お姉さんそっくりな人がいるから見に来てほしかったんだけど忙しいんじゃ来れないよね?」
「そうだね〜少し気になるけど先に書類を片付けないとだから・・・ごめんね?」
「ううん、ぼくもいきなり誘っちゃったから、また遊ぼうね!」
「うん!また誘ってね!それじゃあ、またね」
忙しいと言ってもぐいぐい来て〜って言われるかと思ったけど案外あっさり電話を切ることができたのでホッとした。
とりあえず電話を切ることができたのでトイレを出た
「あ、有一さんおかえりなさ〜い」
携帯を手で持ちながら席に着く
『いきなり尿意がきたから焦ったよ〜』
てへへと舌を出す
『有莉亜さん?はどうだった?』
「忙しいから来れないみたい・・・有一さんと会ってみてほしかったな〜」
残念そうな顔をするコナン君
有一と有莉亜は一生会うことはないかな〜
『コナン君がそんなに言うなら一度見てみたいな・・・』
「私も見てみたいです」
また沖矢さんの眼鏡がキラリと光った
しばらく何でもない話をしてると沖矢さんがあ、と声を出した
「どうしたの昴さん?」
「もうそろそろ夕飯の買い出しをしなくては・・・今日は少し張り切って作らないといけないですからね」
『もうそんな時間なんですか?僕も一旦家に帰って用意しないと・・・用意できたら連絡したらいいですか?』
そう沖矢さんに言うとコナン君が目を輝かせた
「有一さんと昴さんはこの後一緒に晩御飯を食べるの?」
『ちょっと色々あってね、じゃあここは僕が出しとくね』
そう言いながらレジに向かうと沖矢さんに先回りされた
「ここは私が払いますよ、無理やりここについてきたのは私ですから、お会計お願いします」
有無を言わさずあっさりおごられてしまった
これは晩に何か作っていかないとな
お会計が終わりコナン君と沖矢さんと別れた私は一人で帰るのだった