トリップ先は探偵物漫画!?

□第7話
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有一と私は家の近くにある大型ショッピングモールにきていた


有一お目当ての携帯を契約してぶらぶらしていた




人とすれ違うたびに何か視線を感じる



有一と繋いでる手を強く握った



「ねえ、なんでこんなに人に見られてるの?何?私の顔が変だから?」



「ソウデスネ・・・・」
(姉さんは自分の顔が可愛いことに気づいてないからな・・・自分に興味なさすぎだろ)



「うわーどうしよ・・・整形するしか!?」



「何言ってんの・・・」




食品コーナーにやってきた私たちはしばらく外出しなくて済むようにまとめ買いをしていた




「姉さん、これいる?」



ふと食材を持って話しかけると返事がない




「聞いてるの?・・・・・!?」



どこか遠くを見ながら酷く怯えているようだった




「どうしたの!?姉さん!」



食品を置いて姉さんの肩をゆする




気が付いた姉さんはやっとこっちを向いた



震える声で言葉を絞りだしていた


「いる」


「・・・・」



「安室さんがいる・・・」



「!?」


姉さんが指をさしているところを見ると買い物をしている安室さんがいた



そのまま固まって動かない姉さんの腕をつかんで急いでレジへ向かう




「ありがとうございましたー!」



お会計を終え購入したものは後で自宅に届くようにしてもらった




「今日はもう帰ろう?」


「うん・・・」




せっかく久しぶりに外出したのに姉さんはテンション急降下だ




ショッピングモールを出たところにあるバス停でバスを待っていた




少しの沈黙の後姉さんはぽつりと話し始めた


「・・・なんか二人で出かけたりするのとか久しぶりだったね」



「うん・・・前はあんまりそういうのしたことなかったもんね。双子じゃなかったし」



「それもそうだね、今は双子だけど前は違うかったもんね。今は親もいないしな・・・」





両親は今も元気にしているだろうか・・・




そういえば!と話しかけようとしたら後ろから声が聞こえてきた






「あれ?有莉亜さんと有一さん?」
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