トリップ先は探偵物漫画!?

□第7話
3ページ/3ページ





「あれ?有莉亜さんと有一さん?」



よく知った声に今は恐怖しかない





「「あ、あ、安室さん!?」」



双子ならではなのか有一と声が被った



頭の中では双子スゲーと余裕があるのに体は全くそんな感じじゃない




「どうしたんですか?二人揃って死人に会ったみたいな顔をして」



安室さんはというとこの間のことがなかったかのような態度だ



両手に荷物を抱えていた。




「あ、いや・・・今まで姉さんと買い物してたんですよ。安室さんは今からポアロですか?」




言葉のでない私に変わって有一が話し始めた


空気の読める弟でよかった




「お二人で買い物ですか、仲がいいんですね。
丁度今からポアロに出勤するんですよ。よかったらお二人も今からポアロに来ないですか?」


車出しますよ?とにこやかに聞いて来る





有一は心配そうな顔をしてどうする?と小声で私に聞いて来る





あ〜せっかく推しが誘ってくれてるのに〜この間のことがフラッシュバックしてくる〜



びびるな有莉亜!



推しが見れるぞ!



行くしかねえな!?




「行きます!」




満面の笑顔で答えた私に




有一はため息をついていた




安室さんは笑っていた






「じゃあ行きましょうか!」





仲良く後部座席に乗り込んだ私たちに安室さんは本当に仲がいいですね、と笑っていた。





安室さんの車に乗り込んだ時にあることを思い出した




「有一、ちゃんとシートベルトしないとだめだからね・・・」



まるで戦地に向かう兵士のような顔をした私に有一は何言ってんの?



シートベルトぐらいちゃんとするよと反論されたがそこじゃないいんだ。




有一は知らないとおもうけどな・・・




私が死ぬ前にコナンの最新映画を見たんだけどあれはやばかったぞ



コナン君よく死ななかったな・・・




色々考えていると安室さんが話しかけてきた




「今日の有莉亜さんはよく表情がコロコロ変わりますね、何か楽しい事でもありました?」



「え、そうですかね・・・・?」




「そうですよ、反対に有一さんもこの間とは少し違うような気がしますね」




バックミラー越しに目が合う





「まるで入れ替わってるような感じがしますね」




安室さんが発した言葉に冷汗が背中に流れるのを感じた
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ