トリップ先は探偵物漫画!?
□第一話
1ページ/3ページ
私の名前は、塚本 有莉亜。
アニメと漫画が大好きな17歳、高校二年生です。
今日も推しの為にお金を稼ぎにアルバイト先へ向かう途中なのです。
ホームルームの時間が伸びてしまったせいで絶賛遅刻です。
なのでチャリを漕いでおります。
「うわ〜遅刻じゃん!まじ先生ないわ・・・。私の推しの為に働く時間が減ると困るんだよな〜」
はぁ、とため息をついた瞬間とても大きな音が鳴り響いた。
何事!?と思った瞬間体にとてつもない痛みが走った。
所謂、交通事故。
自分の体が宙を舞った時間が凄く長く感じた。まるでスローモーションのように世界が動いているかのような感覚だった。
そんな時間も長く続くわけもなく、気が付いたら地面とコンニチハしてました。
あたりに広がる自分の血液と内臓、通行人の悲鳴の中、最後にかすかに残った意識の中思い浮かべるのは推しのこと。
そのまま意識が途絶えた。