トリップ先は探偵物漫画!?
□第7話
1ページ/3ページ
拳銃を突きつけられたハッピーイベントが起きてから数日が経ったある日
「外が怖くて外出できない〜」
拳銃ショックで外に出ようとすると恐怖でゲボりそうになる。
そんな不甲斐ない姿で有一に縋りつく。
ソファーで読書していた有一はめんどくさそうな顔をしながら聞いてくれていた
「何トラウマになってんの?よく夢小説読んでたじゃん、しかもトリップ物。拳銃ぐらいどうってことないでしょ」
「なんでそれ知ってるの!?ていうか小説読んでても目の前に拳銃突き出されたら無理でしょ!?」
何で夢小説読んでたのバレてるんだ・・・
「ていうかさ、神様みたいな人に学校の手続きしてもらってるのに体調不良で休みすぎじゃない?」
「だって〜仕方ないじゃんか〜」
落ち着いたらちゃんと行きなよ?と他人事のように言う
よく考えたらこいつも双子設定なら一緒の学校に行くべきじゃない?
「ねえ、有一。私いいこと思いついちゃった」
私の表情を見た有一は嫌そうな顔をする
「先に言っておくけど、僕は今海外の学校に席を置いてるから姉さんの考えてるような展開には持ち込めないよ」
「ええええええええ!?いつの間に!?」
まさかの答えが返ってきて驚愕した
まだこの世界に来て数日しかたってないのに私より行動が早くてすごいしかでてこない。
昔から容量がいいと思っていたけどまさかここまでとはな・・・・
それはさておき
外があまりに怖いので最近の買い物はもっぱらインターネッツだ。
「どうせ私はいつまで経っても容量悪いし買い物にも行けないしもう一生この部屋から出ることができないんだ!安室さんにも会えないまま!!!!」
部屋の隅でしくしくする私に
有一はため息をつきながら本を机に置いた
「仕方ないな・・・僕携帯持ってないから買いに行くの着いて来てよ」
僕と一緒なら怖くないでしょ?
そう言いながらウインクをした
外に出るのは怖いけど有一が一緒なら大丈夫かも・・・
「私を一人にしないならいいよ」
有一と私は出かける準備をするのだった
準備中何かに気づいた有一は勢いよく私の方に振り返った
「まって!よく考えたらさ、拳銃突きつけられたのは姉さんだけど傍からからみたら僕だよね!?危ないのは姉さんじゃなくて僕じゃないか!」
有一の悲鳴は聞こえないふりをしました。