お話

□白橋
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今日は歌番組の収録。
みんな楽屋にいてワイワイガヤガヤ楽しそう。でも、しーちゃんの様子がおかしい…
いつもならうるさいぐらい騒いでいるのに、今日は静かにソファーで寝てる。

『しーちゃん?大丈夫?』
「…ん、大丈夫、大丈夫。へへっ」
『風邪ひいたんでしょ。熱は?』

そう言ってしーちゃんのおでこに手を当てると手が溶けそうなくらい熱かった。

『凄い熱…休まなきゃ』
「大丈夫だから!出るからね!」

駄々っ子のように出る出る言って聞かないしーちゃんに絶対無理はしないことを約束させた。
今日はしーちゃんから目を離さないようにしないと。


収録は熱があることなんて一切感じないパフォーマンスで、流石はプロだなって感心させられた。

無事収録が終わり、しーちゃんに駆け寄る。

『しーちゃん!』

私が名前を呼ぶのと同時に、しーちゃんはよろけて倒れそうになった。
間一髪体を支えることはできたが、今にも倒れそう…


かずみんに荷物を取ってきてもらうのを頼み、すぐにタクシーを呼んで家に連れて帰った。
…もちろん私の家。
やましい気持ちはないわけじゃないけど、相手は病人。私にだって理性はある。


家に着き、まずしーちゃんに風邪薬を飲ませてベットに寝かせた。
着替えの服を出したり、お粥を作ったりしていたら、しーちゃんが起きてきて、私に抱きついてきた。

「ななみぃ」
『今お粥作ってるからまってて。』
「はーい」
『そこらへんに着替え出してるから。』
「ありがとー」

寝て少しは楽になったのかな?

お粥をしーちゃんの元へ運ぼうとするとき、しーちゃんはまだ着替えていた。
若干汗ばんでいて、まだ少し熱があるのか真っ白な肌にほんのりピンクに色づいた頬が妙に色っぽくて、自然と喉が鳴った。それは、理性が崩れる音だった。


『しーちゃん。熱を早く下げる方法知ってる?』
「え?知らない…」
『…いっぱい汗をかくことだよ。』
「へ?」

今だになんのことか分かってないしーちゃんを押し倒して、噛み付くようにキスをすれば、何をするか分かったようで抵抗し始めた。

「ふぁ、っぷはぁ、ななみっ風邪うつっちゃうよ…」
『いいよ。移して…』

はやくやらないと辛いのはしーちゃんだからね。
お粥が冷めないうちに終わらせないと…


私のこの熱は冷めないと思うけど。


「っはぁ、はぁ、」

ちょっとやりすぎちゃったみたい。

『大丈夫?しーちゃん』
「大丈夫なわけないでしょーが!この変態!」

なんてこっぴどく叱られたけど、最終的に求めてきたのはしーちゃんだからね。
まぁ、私が求めさせたんだけどね。


次の日、本当に私に風邪が移って仕返しされたのは言うまでもない…
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