緋色の欠片彼語り
□鬼崎拓磨1
1ページ/1ページ
- いつまでも君を待つ -
『............』
貴方が私の傍から、この世界から居なくなって、どれ程の月日が流れたでしょうか。
未だに、貴方の事を夢に見ます。
楽しかったあの頃。
ずっと続くと、思っていました。
だけど、貴方は突然、元の世界へと戻ってしまっていましたね。
最初は信じられなかったし、信じたくなかった。
[ずっとお前の傍に居てやる]
あの言葉は偽りだったのでしょうか。
......否。
あの言葉は、貴方...拓磨の
嘘偽り無い言葉だった。
『拓磨......っ』
今でも夢に貴方が出て来て
[大丈夫だ][安心しろ]
[俺がずっとお前の傍に居てやる]
そう言ってくれるんだけれど。
貴方はもうこの世界には居ない。
『もう一度...会いたい...』
何度願っても、貴方には会えない。
神様って残酷だよ、拓磨。
『___ッ!』
声が、頭の中に響く。
[___会いたいか?]
だ、れ......?
[鬼崎拓磨に、会いたいか?]
誰か分からない。
けれど、私は答えた。
『会いたい......会いたいに決まってる!!』
泣き叫びながら、今まで溜まってた感情が、溢れ出す。
会えるなら、会いたいよ。
決まってる。そんなの。
[___では、行け...!!]
『え......?
___ッ!!』
__ドサッ。
眩い光が消えた途端。
目の前は真っ暗で。
でも、懐かしい匂いと、体温を感じた。
?「___やっと、会えたな」
『っ!!』
この、声......!
『た、くま......?』
拓磨「久しぶりだな。...って、なんて顔してんだよ、お前は」
そう言って苦笑いで、拓磨は私に話し掛ける。
『誰の...せいだと...っ』
拓磨「...俺のせいだよな。悪い」
『ばかっ...!ずっと会いたいって思ってたんだからっ!!』
拓磨「俺だって、ずっと思ってたよ。
......コッチ向けよ」
拓磨が私を抱き締めていた片腕を離し、頭に回し......。
『んっ......!』
私の顎を掴み、キスをしてくる。
拓磨「ん......っ」
そして、唇を離し
また、抱き締め合う。
『___お帰り、拓磨』
拓磨「ああ。
___ただいま」
ずっと会いたかった拓磨。
大好きな拓磨。
これからはずっと一緒だからね?
END
2018/12/08
脳に聞こえたのはオリキャラな神様←
という設定←
そして夢主が緋色にトリップする前に拓磨はオリキャラ神様と会っていた設定←
2人共会いたいと言うからなあ…会わせてやった(笑)Byオリキャラ神様←