relation

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私は彼にほぼ強制的に食堂へ連れて行かれた。
「ちょっと待ってね…確か君のご飯
あの辺りの席に置いてあったと思うんだよ。」
キョロキョロと探しているアルミン。
「今日のメニューはね、パンとクリームシチューなんだ。僕もまだ半分しか食べてないんだけどすっごく美味しいんだ。」
彼は笑顔で話しかけてくる。
「あ、あった!あそこだよ、行こうか」
テーブルに虚しくひとつご飯が残っていた。
『え』
「えっ、なっなんで無いの?!さっきまではあったはずなのに」
「どしたアルミン」
アルミンがいきなり叫んだので周りの視線が集まっている。
それに茶髪の青年が話しかけてきた。
隣には真顔の女の人もいる。
(嫌だな…この感じ)
ア「エ、エレン…ミカサ…ここにあった ご飯の中身って誰か食べたの?」
エ「あ?中身?それならさっきサシャが食べてたぞ」
ア「サシャ!!!!!!!!」
サシャと呼ばれピクっと反応するポニーテールの女の人。
サ「アルミン、どうしたんですかそんなに大声で」
サシャはムシャムシャと大量にパンを食べている。
ア「サシャ、サシャがさっき食べたあそこのご飯…この子のなんだ」
アルミンは申し訳なさそうに私を指差す。
サ「?!そ、そうだったんですか!すみません!私さっき食べちゃいました…」サシャは立ち上がって頭を下げてくる。
コニー「ちげーだろサシャ。お前、いろんな人のパン盗って食べてるだろ。なんだそのパンの量」
坊主頭の人が楽しそうに話している。
サ「なっ?!コニー、人聞きの悪い!パンがそこにあったから食べてるんです」ムシャムシャ、とまた食べ始めた。
サ「でも、本当にすみません!」
『…平気』
私はもうここには用がないので先程の場所に戻ろうとした。
_______________…しかし
ガシッ…
アルミンに腕を掴まれてしまった。
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