花鳥風月
□花のように
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「何故私が名乗らねばならぬのだ」
そう叫ぶきれいな男の子はさらに後ずさった。いや、そんな事言われても知らないし。
私がどうすればいいのか立ち尽くしていると、そこへ威厳のあるおじいさんがやってきた。まさにじい様ってかんじだとおもう。
「藍染のところの妹じゃな」
「え?あ、はい」
いきなり話しかけられ、びっくりしたわたしはきちんとした返事をすることが出来なかった。
私の義兄のことを呼び捨てにしているということは隊長格か副隊長格なんだろう
「わしは朽木銀嶺。六番隊の隊長をしておる」
銀嶺さんの隣にいる綺麗な男の子は何か言いかけたけど口を閉じた。
「あ、、ご存知かと思いますが、五番隊副隊長、藍染惣右介の義妹の藍染絵留です」
あまり礼儀よくとか分からないので言葉で取り繕う。じっと見つめられるような視線を感じたのでそちらへ向けば、きれいな男の子は目をそらした。
結局、その日は彼の名前を聞くことは出来なかったが彼のおじいさまからはいつでも遊びに来るように、と言って聞かせてくれた。