神様の森

□神様の森
1ページ/1ページ

『神様の森』

【あらすじ】
誰もが忘れるほど山の奥にある村、出雲村に住む好奇心旺盛な9歳の女の子紫衣は、村長の娘だった。村の人気者である紫衣の父親は、娘を誰よりも愛し、村民たちに慕われていた。
ある日、紫衣は村の掟を破り、向こう側に神様がいると言い伝えられる『彼岸ノ森』へと足を踏み入れてしまう。森の中は化け物で溢れており、紫衣は幾度も危機に瀕してしまう。そこで出会った紫衣とそっくりな謎の青年の手助けにより、紫衣は何とか村へと帰り着く。しかし、紫衣を追った父親が森へ入ったきり帰ってこず、村は大騒ぎになっていた。
紫衣は父親を助ける為に、再び森へと足を踏み入れる。


【登場人物】
紫衣(しえ)
浮世離れした容姿の可愛らしい女の子。好奇心に満ち溢れた天真爛漫な性格。父親を助けるために化け物のいる森に自ら足を踏み入れる勇気を持っている。困ってる人を放っておけない性ゆえに、ピンチに陥ることも多い。かなり運がよく、危機一髪で困難を乗り越えることが多い。かつて祖父が彼岸ノ森で行方しれずとなっている。祖母や母は既に他界したと聞かされているが…。

紫衣の父親
浮世離れした容姿の美しい青年。若々しく穏やかな性格で人に好かれる。紫衣の母については語りたがらず、村民にも口止めをしている。誰にも話せない心情があると、都度日記にしるしている。

和泉
村で二番目に若い少年。紫衣と仲が良く、暇があればいつも二人で遊んでいる。紫衣の母親の事情について知っているが、話せない。

ソラ
紫衣と同じく彼岸ノ森で迷子になっていた女の子。歳の割に大人びており、紫衣よりも常識的。紫衣と対照的な黒髪が特徴的で、どうやら神様の住む森の向こう側から来たと言うが…?神社の神主の娘で、霊能力が使える。おクニ様という神子を尊敬している。

謎の青年
紫衣がピンチの度に助けにくる青年。紫衣とそっくりの容姿で、顔に似合わずひょうきんな性格。紫衣を知っているような口ぶりだが…?
森の奥の狭間という聖域に小屋を立てて暮らしている。化け物は彼には手を出せないらしい。

おクニ様
100年前、ソラの神社に突如現れた謎の女人。彼岸ノ森から溢れる妖怪を鎮める実力を持っている。100年以上生き長らえてもなお健康的な老人と変わらず、穏やかな性格故に村の人から慕われている。

【用語解説】
『彼岸ノ森』
森の向こう側に神様がいると伝えられ、神聖な場所ゆえに出雲村の掟では立ち入り禁止とされていた。実際の森の中は化け物で溢れており、立ち入った人間が行方不明になる危険な場所であった。

『神様の森』
彼岸ノ森の別称。化け物の住処を抜けると、神様の元までたどり着き、願いを叶えてもらえるという。

『神様』
化け物ですら、恐れ多く手を出せない存在。信仰される事で、人々に恩恵をもたらす。

『化け物』
彼岸ノ森をうろつく魑魅魍魎たち。人間だけを襲い生気を吸い尽くす。

『出雲村』
紫衣の住む村。若者が多く活気のある村で、年寄りも元気な人が多い。紫衣が一番若く、村民は紫衣をかわいがっている。様々な掟や言い伝えがあり、

『最上村』
ソラやおクニ様の住む村。おクニ様に守られており、妖怪に襲われることはない。最上神社はソラの実家。

『狭間』
神の住処と現世の間にある霧に囲まれた聖域。神に許された者しか通ることができず、精霊と謎の青年が暮らしている。人工物として、謎の青年が建てた小屋と、お墓らしき小さな石碑がある。

『』
次の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ