ワンパンマン
□オオカミ使いのJK
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「う…誰か…」
ガサッと近くの茂みが動く。ライカは野生動物か怪人かと恐怖で構えた。が、すぐに気を抜くことになる。
「あ…恩人お兄さんじゃん〜!」
「情けなく叫んでんじゃねえ。森の出口まで案内してやるからそっからは自力で帰れよ」
「絶対だかんね!離さないでね!」
ライカはガロウの腕にしがみついた。何かに縋られることに慣れていないガロウは、怪訝そうだ。
「お兄さん、本当にお礼要らないの?」
「要らねえよ。寧ろ誰にも言うんじゃねえぞ」
「そう?あ、私写真撮るの趣味でさ!ゴッツイカメラ持ってんの!撮って欲しかったら呼んでよ!駅前住んでるからさ!」
屈託のない表情で笑うライカ。ガロウはピンときた。
「俺の写真ねえ、いつか頼むぜ。とびきり怖く撮ってくれよ?なんせ名鑑に載せる予定だからな」
「名鑑?ヒーロー名鑑?」
「ま、そんなとこだな。」