dream

□愛
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「凄く美味しかったです!でも何だか申し訳ない気持ちです。。。」

私は本心を伝えた。

「な、何でや?申し訳ないて、浅海はなんも悪い事してへんやないか!?」

少しオロオロしながら、

「金か?そんなん気にする事やないで?」

「はい。本当にご馳走様でした。」

お辞儀をしてしまった私に、

「せや!それでえぇ!でもお辞儀は今後は要らんからな!?」

「美味しいものを食べさせてくれて有難う御座います!」

「そないに気に入ったんか?なら、また来よな!」

真島さんは満足そうに笑った。

何故か久し振りに真島さんの自然な笑顔を見られた気がした。

「さて、浅海は何処に行きたいん?」

「そうですね、、、あ!!」

「な、なんや?どうかしたんか?」

「真島さんは猫好きですか?」

「うーん、嫌やないで?」

「だったら、ネコカフェ行きませんか?と、言うより行きたいです!」

「お!ノリノリやな!ほな行ってみよか!」

「やったー!ずっと行きたいって思ってたんです!」

「どの辺にあるん?」

「えーと、あ、ここから結構近いです!」

「歩けるんか?」

「え?歩けますけど、何でですか?」

「食べた後やし何となくな、」

「真島さん気を遣い過ぎですよ!」

私は少し笑いながら言った。

「やっぱり浅海の笑顔は最高やで!眩し過ぎるわ!」

そんな事を照れもせずに言う真島さんの言葉に、頬が熱くなるのが分かった。

「ワシと腕組まな拗ねるで!?」

と、もう拗ねている。
それはそれで可愛く思えてしまう。

「分かりました!さ、行きましょ!」

私はウキウキしながら、真島さんを少し引っ張る感じで歩く。
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