小説

□蝉とチワワとシジミと恋情
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「つまんねぇな、お前」

どいつもこいつも死にたくないと似たように喚く。
いくら喚いても、俺が首筋にナイフを滑らせれば一瞬で動かなくなるのに。

思い出したように鳴る耳鳴りに顔を歪め耳を手で抑えながら、ふと大好きなシジミの呼吸が見たくなる。

しかしもうスーパーも閉まっている時間なので、仕方なく明日買いに行く事にする。

舌打ちを1つ落とし、その場を去った。

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