チョコレートがとけない

□初恋
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『シリヴィア!』

暗闇の中、赤い閃光が何本も光っているのが見える。一人の女性が何人かの男の魔法使いに攻撃されている。

加勢をして、数分間呪文の打ち合いがつづいたが、敵が一人づつ姿現しで逃げていき、最後の一人も姿を消した。

私も彼女も息が切れている。
「…はぁ、…あなただけに隣にいて欲しいの。他の誰でもない、あなたに。」

月の光できらめく涙目で真っ直ぐ見つめてくる彼女を私は拒めなかった。


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