夢物語 長編

□蒼天の舞姫 14
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回復が終わり、顔を見上げると目線が定まらないフエゴレオンに不思議に思いつつ、分かれ道に差し掛かったので今日のお礼を言う。

「では、私はこの辺で。今日はお付き合い頂き、ありがとうございました。次の会議の時にコーヒーお入れしますね。」

「…いや、こちらこそわざわざすまないな。次の会議の時を楽しみにしている。」

「はい。では、また。」

「あぁ、━またな。」

ルクルはいつもの様に別れを告げた。
まさか、この言葉を最後にフエゴレオンと話せる日や今日のコーヒーを入れるのが遠い事になるとは、この時は誰も知らずにいた。


━━戦功叙勲式まで、あと2週間。


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