一族の汚点
□始め
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私には見えない。
それは、産まれた頃からだった。幼い頃は何度も恨んだ。母を、兄を、自分自身を。誰も何も悪くない。でも、愚かな私の小さな脳は誰かを責めなければ落ち着かなかった。
そして、まだ幼い私に、皆口を揃え容赦なく浴びせた言葉は「一族の汚点」だと。
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