book

□シアワセ-after story-
5ページ/8ページ

滝川の頭上、空よりももっともっと高い位置で神はそれを見ていた。



神「与えられたものなんて欲のままホイホイ使えばいいものを、あくまで全部自分の選択で選んでいくか。最期まで自分の意志で進み通す気かあいつ。どこまでそんなことし続けられるかねぇ…。」

『死神、神«シン»ようやく見つけたぞ』

神「あんたは、!」

『天界の者、死神が直接人間に接触し、その命まで操作することは禁忌であることを忘れたか?』



神«シン»の前に現れたのは天界の長であり神«カミ»、死神、天使すべての頂点に座る者。

天界にいるすべての者は彼の下にそこにいることを許されている。



神「俺が直接やったわけじゃない!あいつらが勝手に望んだだけだ!その思いを救ってやっただけだろ。神として!」

『神«カミ»とは導くものであり堕とすものではない。お前は自分の欲のまま人間を弄んだ。よって罰を与える。』

神「罰?人間に賞罰を与えるこの俺が?」

『貴様を人間に転生させる。もう死神でもましてや神でもない。』

神「ふざけるな!あんなやつらと一緒になるってのか⁉やめろ!」

『死神、神«シン»貴様を天界から追放する。2度と神の名をかたることは許さない。』

神「やめろ、やめてくれ!いやだ、いやだ!やめてくれーーーー!!!!!」



神の声は誰に届くこともなく、その姿とともにその場から消え去った。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ