蓬莱の幻から

□1、蓬莱伝説
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友達の間で流行っていた、ってだけで興味なんて無かったのに___ボクは、阿片の煙を吸ってしまったんだ。
一回くらいなら、と思っていた。でも阿片の効果が切れた時、すぐ後悔することになった。


幻が見える。

空には七色の煙が棚引き、街中の人がボクのことをしげしげと眺めていた……気味が悪い。
ボクは、街とは反対の方向へと走り出していった ___






気がつくと、ボクは天井から下がっている縄をじっと見つめていた。




その縄を首にかけ、ボクは首を吊る。


薄れゆく意識の中、七色の煙がボクを包み込むのが見えたような気がした。
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