蓬莱の幻から
□2 、二色蓮花蝶
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美しい人を見た。
その人は見たことも無い舞を踊っていた。
紅白色の巫女である。
彼女の舞はどこか浮世離れしており、とても此の世のものとは思えなかった。
美しい。
まるで二色の胡蝶のようではないか。
その姿を見ると、俗世を忘れてしまいそうになる。
嗚呼、あの蝶は永遠に幻想のものであってほしいわ。
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