蓬莱の幻から
□5、東方怪奇談
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目を瞑ると、或る場所が見えてくる。
瞼の裏が凄く熱い___
その世界はとても居心地が悪かった。
荒れた町に、薄ら寒い風が吹いているだけの虚しい空間。
私はあそこが大嫌いよ。
哀しみ、怒り、憎悪……負の感情が自分の中に流れこんでくる。
_あそこは、まさに地獄だったのね。
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