蓬莱の幻から

□7、サーカスレヴァリエ
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機械が軋む音がした。




私達はいつまで雨に打たれればいい?

いつになったらまたあの舞台に立つことが出来るの?



_答えなど返ってこない。
聞こえてくるのは雨の音と機械の声だけ。


あの舞台だけが私達の「楽園(パラダイス)
心と体はもう壊されてしまった。



私は永遠から程遠い。

降り続く雨が心を溶かしていく……。




夢を忘れた 劇団(機械サーカス)に救いなんてなかったようだ。
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