夢小説
□クリスマスの日
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「メリークリスマス!そしてかんぱーい!」
なんと今日は12月25日。
クリスマス。クリぼっちの人たちを集めて真夏の家でクリパ。
真夏の手料理だったり、いろんな食べ物があってこんなに食べ切れるのか。そのくらいの量。あとはワインだったりお酒だったりと存分に楽しめそう。
"ほらもっと飲みなよ〜"なんて声がちらほら聞こえてくる中隣に座ってきた七瀬は少し酔っ払っている様子。
「えっもう七瀬酔った?」
「うーんまだ酔ってないで」
なんて言う七瀬だけど少しいつもより絡み方がうざいし、いつも以上にくっついてくるしいろいろおかしいからきっと酔ってるに違いない。
久しぶりにみんな揃ったなのかはわからないけど、それぞれのお酒を飲むペースが早い。
「みんな飲みすぎじゃない…?」
ボソッと呟くとそれぞれが"そんなことないよー!"なんて大声で言うものだから思わず耳を塞ぐ。
でも、やっぱりこの空間の居心地はいいなぁなんて思ってしまう。
いくちゃんがいろんな人にちょっかい出してるのも飛鳥がななみんに甘えているのも全部懐かしい感じがして思わず携帯のカメラを起動させて写真を撮る。
「何写真撮ってるの?」
不機嫌そうに飛鳥が言ってきて、記念に撮ってみたなんて返事すると、まぁたまにはいいよ。そう言ってくれたのでお礼を言った。
数時間経過して隣に座ってた七瀬が私に寄りかかって寝てしまって身動き取れない。
とりあえずひたすら溜まりに溜まっていたメッセージを返信してたらそこそこ時間かかっていたらしく、起きていたメンバーもいつの間にかすやすやと寝ていた。
「うーん暇だなぁ」
「じゃあ少し抜け出しちゃお」
いつの間にか起きていた七瀬にそう言われ腕を掴まれて外へと連れ出される。
「ごめんな〜名無しさんこうでもしないと2人きりになれないような気がして」
「大丈夫だよ笑…それにしても寒いね」
手を擦りながら言うと
「じゃあこうすれば暖かくなるん?」
七瀬が着ているパーカーのポケットに手を入れられて心臓がバクバクになる。
「ちょっ!恥ずかしいから…」
「えー寒いんだからいいやん?
私も名無しさんも暖かくなって一石二鳥や!」
「うーん。そういうのは好きな人にやるものだよ?」
なんて言うといや…ななはな…。ボソボソと何か言いかけては辞めてを繰り返していたのでなになにー?と聞き出そうとすると、うーんと唸ったりしていたので七瀬が言えるまで待とうと思い七瀬を見つめる。
「あんな…実はずっと前から___名無しさんのことが好きやねん。」
時間が止まったように感じた。
実は私も前から七瀬のことが好きだった。けどずっと想いを伝えられないまま数年が経過してしまった。
「……逆に私なんかでいいの?」
「当たり前やん…!」
「…私も七瀬のことが好き。」
「ほんまに!?嬉しい!」
少し人通りがある所で抱きつかれて恥ずかしい半面嬉しい気持ちもある。
じゃあ、恋人繋ぎしてもいいよね?なんて言ってきてギュッと手を繋がれる。
「じゃあ少しクリスマスを楽しんだら皆に報告しよう?」
「…わかった。」
「それまでは…イチャイチャしてもいいやんな?」
「…そうだね笑」
その後、1時間くらい散歩して真夏の家へと戻るとみんな起きていて祝福の言葉を言われてクリスマス会ならぬお祝い会が始まった。
「じゃあ、七瀬と名無しさんにかんぱーい!」